環境保護
個性教育
自分は選ばれた人間だと考えるヒト

日本が無宗教の国であることは歓迎すべきことだと思う。宗教はヒトを客
観的視点から遠ざける。自分の信仰対象を絶対的存在と思い込む事は、
冷静な判断力を奪い去る。
しかし、無宗教であることが及ぼす負の影響も当然存在するだろう。
他者の欠点や文句の付け所を探し指摘する事に必死になり、互いの足の
引っ張り合いに労力を費やすことなども無宗教という精神性の統一の希
薄さからくるのだろうか。

欠点を探す事に躍起になる様は、果たして欠点がない者が存在するとで
も思っているのか?いや、欠点とは何だ?それさえ判断する者・観測者の
価値感で全く変わる。

何らかの討論のたびに、「フィンランドでは…」「スエーデンでは…」という
様な、そのデメリット・負の要素など無視して長所だけを取り上げた海外
のデータが示される。
それとセットで、「○○はこんなに素晴らしいが、日本はこんなに酷い」と
いう様な、文句の付け所を必死に探してきて発表する事に時間と労力を
費やす情報発信者達…。

欠点があるのが許せないのか?
日本の欠点を示して、その解消を迫るのか?
日本とその民があらゆる要素・資質において上位になければ気がすま
ないのか?
自分たちだけが特別な存在でありたいのか?
自分たちが世界の中心的存在でないと気がすまないかの様だ。

何をそんなに欲張ろうとする?
圧倒的な長寿国という地位。
海に囲まれ、ヒトに限らずウイルスなどの危険物質も入りにくい地理的
特性。
格差程度も他国に比べれば、極めて小さい方だ。
教育も医療も整っている。
諸外国から見れば、欲張りにしか見られないんじゃないか?

商品による問題や事故が判明すれば、一方的に企業側の責任が問わ
れ、それの改善を求められる。扱う側が使い方を注意しようなどという
スキを与えない程に「馬鹿が使っても安全な製品」が求められる。
その悪循環で、消費者は自分で考えて行動する意思を削がれてゆく。

ヒトは昔から、「何らかの存在」への対抗を目的として発展してきた。
そこに有るのは優位性への渇望。余裕を蓄えておいて、不足の事態
に備える防衛の意識。発展へとつながった、繁栄の元となった意識。

その対立する存在こそが、発展に必要な存在であり、不幸に対する
防衛の姿勢が幸福を導いた。不幸なくして幸福も存在しないのだ。

その欠点が果たして客観的な視点で見ても欠点なのかを見極める
事から考えよう。
そして「解消すべき欠点」なのかを見極めよう。

所がある以上、短所も備わっている。
欠点を克服すれば、別の欠点ができる。
「長・短」の属性など、観測者の判断基準で容易に逆転するモノだ。
世界はそう出来ている。
短所を持たずに、長所を持つ事など不可能。
世界はそう出来ている。
長所しか持たないモノなど、存在不可能。
世界はそう出来ている。

蜘蛛と蝶はどちらが優れている?一体何所を見て判断する?そり
ゃ、色彩・造形で見れば、「蜘蛛は醜い、蝶は綺麗」という意見が多
数だろう。
だが判断基準を変えれば?
蝶は野菜などの葉に卵を産みつけ、その幼虫により野菜を食い荒
らす、農家にとって、ヒトにとっての害虫だ。しかし、蜘蛛はその張り
巡らす巣で蚊などの害虫を駆除してくれる益虫だ。
世界的に見れば、蚊は媒介するウイルスによりヒトに死を与える率
の最も高い存在である。そんな蚊を減らしてくれている蜘蛛。その
価値は判断基準次第でまるっきり逆転する。

欠点など所詮、判断する基準や測る視点の問題だ。ところが、他
者の欠点を世間に公表する権力を持つ存在自体が、自分の都合
の良い視点でしか物事を測ろうとしないから問題だ。

それらが真に中立性を目指す姿勢を見せなければ、それらに反発
する意識は強まり続けるだろう。

2007参院選。そこへ至る過程において繰り広げられた与党の政治
姿勢は、とても支持を訴えて良いものではなかったと思う。その前
後で見られた議員の姿は、国民の生活よりも自分の地位や権力
の座が大事だという意思を晒すものでしかなかった。
まともな精神であれば、あの様な、複数の大臣が辞し、粗末な年
金運営を晒した状態で、支持を訴える気など起きない。口先だけの
「責任」や、年金の横領…。権力者が中立的な姿勢でモラルと厳格
さを示さずどんな国家を形成するのか…。

「長期間続けば権力は腐敗する」という事が語られている。それを
与党議員はどう思っている。腐敗しようと権力は維持したいか?そ
れとも、腐敗しないと考えているのか?必要なのは、政権交代し易
い国家の形成ではないのか?

「政権を取る事なんてどうでもいい。政権交代しやすい国を作りた
い」
野党はそんな姿勢・言葉を示すべきだと思うし、支持も集まるので
はないか。
                             upload date '07.09.22

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