環境保護
個性教育
無宗教国家〜Type "ANNIHILATION"〜

宗教の有無。それが日本と他国との大きな違いだろう。

ヒトは何らかの障害に抗うために試行錯誤する。その過程において、味方を
得ようという意識から同類意識が芽生える。

同一対象を信仰する事実があれば、それだけで知り合って間もない相手とも
手を取り合う事が出来る。

宗教がなければ、ヒトは互いを警戒し、手を取り合うどころか、互いの欠点を
探りあい、足の引っ張り合いや奪い合いへと向かう。

しかし宗教は、異なる信仰の信徒に対しては、殺しても構わないという考えに
至る可能性がある。

「宗教のある幸せ」と「宗教のない幸せ」。その判断も観る規準次第だ。

協力し合う意識も少なく、足の引っ張り合いや争いも容易く生まれる社会と、
強固な同類意識で手を取り合うが異教の存在は無慈悲に滅ぼせる社会。

その異質を排除する信仰の精神が近年のイラク侵略や、少し前のインド・パ
キスタンの緊張などを生んだ。

現代日本の人々は数十年の歴史しかない法やシステムに支配されているの
に、他国の人々に根付くのは1000年単位の時間を経た信仰の精神。

日本は古い町並みを特に守ろうとはしない。でも世界は町並みを守ることが
極自然な行為。

「受け継ぐ精神」と「滅びを受け入れる精神」
宗教の有無に、そのような違いがうまれるのか…。

滅びを悲観する事をやめればいい。数十年経てばモノは滅びるという意識が
定着すれば…。それが宗教のない国のあり方なのではないか?
滅ぶこと・亡くなることを悲観し過ぎるから、その回避のためにヒトは企みを繰
り返す…。

町がなくなる。
学校がなくなる。
組織がなくなる。
会社がなくなる。

皆、幾つもの滅びを目にしてきたろう。数十年経てば滅ぶことは自然な事だと
思えば良い。それが無宗教な国の姿だと思えば良い。滅亡受諾の意識を根付
かせれば、存続を意図した税金投入を改めることも出来るだろう。

建築業者の維持・存続のために税金を投入するのがこれまでの政治だった。
不特定多数からの支援を受けねば維持できないなら潔く滅ぶべきだろう。維
持したいと思うなら、その価値や能力を売り込み、支援メリットを提示し、支援
者を探し、利害関係のある者から援助を受けるのが自然だ。

そして無宗教国という圧倒的中立性を自ら放棄し、特定の宗教国へ追従する
様こそ国益に反するものではないのか?

                                  upload date '08.01.11

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