環境保護
個性教育
価値基準

例えば、先進国の裕福な人間が、貧しい国の子供を不幸に思い数名の子を
引き取り自分の国で育てようとしたとする。もちろんそこにあったのは親切心
や善意である。

それまで貧しい国で暮らしていた子供は、食べ物で困らない生活が約束され
る。子供はその時点で、引き取ってくれた人間に対し感謝の意を示すことだ
ろう。

しかし子供たちは、同時に先進国のルール・制約も受け入れる必要が生まれ
る。それまでは存在しなかったルールや社会の仕組みを強制させられる生活
に耐えられる子供はどれだけいるだろう。

自動車という凶器の飛び交う世界に身を置くことになった子供。その内、幾人
かは「恐ろしい世界に連れて来られた」と感じるかもしれない。

子供を学校に通わせて学問を身につけさせようとするだろう。学業の過程にお
いて、子供達は「苦しい作業をやらされている」と感じるかもしれない。

ある程度、食べ物の豊かな暮らしを送った後、成人病・生活習慣病を患う子供
も生まれるかもしれない。子供たちがその病気の原因が先進国の食事にあっ
たと理解した時、「とんでもない毒物を食べさせられた」と感じるかもしれない。

全ては裕福な人間の善意により与えられたモノだったはずである。しかし、そ
の行為に最後まで感謝してくれる子供はどれだけ残っているだろう。憎しみさ
え抱かれている恐れがある。

それはすなわち、ある行為が全ての人間にとって、全ての視点において肯定
されるものではないということである。善意による行動さえ、受け手の価値観
次第で苦しみを与えかねない。

メリットにはデメリットも備わっている。

光が強ければ強いほど、そこへ投影される影も濃くなる様に…。

誰かの喜びは誰かの苦しみ。

ヒトが幸せを求めるということは、他人を不幸にする覚悟をするということ。
ヒトが生きようと決意することは、他人を蹴落とす決意をすること。

他人に苦しみを与えずに生きることなんて出来ない。

成功しやすい人間ほど他人を平気で蹴落とせるタイプだろう。

ヒトの痛みや苦しみをなんとも思わない鈍感な心の持ち主ほど成功しやすい。
それは一般に語られる道徳的な教えとは反する事実。
成功すれば成功したで周囲からの嫉妬などの反発も覚悟せねばならない。

やさしい人間ほど苦しみやすい。やさしさの価値とは?
全ては権力者の都合の良い基準で定められた概念か?

悪いことをする人間も法を犯す人間も居たって良い。いや、居るべき。でも、
それが罰を受けない社会は大問題だ。地位や権力が免罪符になる事を晒
す現状。

法の価値が揺れている。暴行でヒトを殺しておいて逮捕されない社会。
暴行が当たり前の特殊な業界だろうと、暴力でヒトを死なせたら法に従った
処分を行う姿を示さずに、どうモラルを説き、どんな社会形成を画すのか。

生物学的視点で判断した時、ヒトの勝ち負けは子孫を残せたかどうかで決
まるという。その基準を適用しようとしまいとそれぞれの自由だ。

それどころか世界は特定の宗教を基準にした理屈で殺戮を肯定する状況。
無宗教な国がいつまで追従するのか…。

                                upload date '07.11.02

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