ここはカコトピアン・フレーム。すなわち混沌の領域。
カコトピアの対になる存在はいわゆるユートピア。
それは不幸や苦しみのない、理想郷とされる世界。
はたして、そんな理想郷が存在しうるのか?
いや、それはありえない。
誰かの「幸福」は、誰かの「不幸」。
誰かの「得」は、誰かの「損」。
対立する属性がそれぞれ存在している状態こそが普
通のあるべきものだ。「混沌」という言葉は、あまり良
い印象を与えないモノとして定着してしまっているが、
世界の本来の状態を表現している。
混沌の領域、それはこの世界そのものを意味するもの
といえる。
全ての人間の幸福をなどという幻想は捨て、もし幸福
を感じることがあれば、後に不幸を感じることも受け入
れる。それが、混沌の国の住人のあり方だ。
ここにkakotopian frameの構築を宣言する。