変改革命〜open eyes in the dark〜
トランプゲームの一つである「大貧民」。
優位な位置にある大富豪は、「革命」など考えないし、
他者に「革命」など起こされないことを望む。
「革命」とは現行の価値を破棄する類のものなんだから当然だ。
現存する築かれた価値の破棄など、権力者が望むはずは無い。
権力者が度々発する「改革」という言葉。
これまで、ただ漠然と「革命≒改革」という判断をしていた。
2009年という現在、今更だが和英辞典で引いてみた。
革命=revolution
改革=reform
…大違いだ。
reformでは、「基盤や構造は維持したまま、人目に晒される部分だけ塗
り替えたり、模様替えする」という印象しか持てない。
そうなると「構造改革」という言葉も、もはや意味不明な印象になってくる。
権力はrevolution<革命>精神抑制のためにreform<改革>を繰り返し
てきた。
そして現在、世界はchange<変革>を掲げている。
その意図が「reform以上を求めてのchange」なのか、
「revolution回避を狙ってのchange」なのか、では期待度も異なる。
宗教を基盤とする国家では、変化の程度も相当に限定されるだろう。
世界は「現行の価値」を破棄する覚悟を持っているのか?
こちらとしては「干渉」の破棄こそ望むが…。
異なる教義・信念の人間同士が接点を持つべきではない。
宗教がある限り、全ての立場に都合を合わせた政策など不可能。
何処かの誰かが妥協したり、強制されているだけ。
しかし現在、権力者は「協調」を優先する姿勢を掲げる。
権力者はルールや都合を共通認識として流布する。
他者の文化や歴史背景など無視して…。
目指すべきは「協調抑制・干渉制限」による住み分けだろう。
「文化間の摩擦解消・作物の地産地消・長距離輸送の低減」などの側面
においても意味は大きい。